第3回「更年期をゆるやかに過ごす漢方の知恵」
長野市在住、または長野市在勤の女性の方を対象に、
長野市勤労者女性会館しなのき様、長野市南部勤労者活躍支援センター様にて、
「女性の身体と心を整える漢方養生」をテーマに全3回の講座を担当させていただきました。
第3回目は更年期について、
女性の身体のリズムや、7の倍数での変化をふまえながら、
体質チェック表をもとに不調のタイプを紐解き、
それぞれに合わせた漢方薬や養生方法についてお伝えしました。
今回は、信州和漢茶の黒豆ブレンドを試飲でお持ちし、ほっとする気分で受講していただきました。
更年期の身体の変化
更年期とは、閉経の前後約10年間を指します。
女性ホルモン(エストロゲン)がゆらぎながら減少していくことで、
・ほてりや発汗
・冷え
・不眠
・動悸
・めまい
・イライラ
・気分の落ち込み
など、さまざまな症状が現れることがあります。
更年期症状は200種類以上あるともいわれており、
現れ方や程度には大きな個人差があります。
「周りは平気そうなのに自分だけつらい」
「年齢のせいだから仕方ない」
そう感じている方も少なくありません。
しかし、更年期症状の強さにはホルモン変動の大きさや体質、性格や感性、ストレス耐性、家庭環境や社会的な立場などが複雑に関わっており、決して気持ちの問題ではありません。
漢方から見る女性の身体のリズム
講座では、中医学の古典『黄帝内経』に記されている、
女性の身体が7年ごとの節目で変化していくという考え方をご紹介しました。
中医学では、女性は35歳頃から少しずつ老化が始まり、
49歳頃に閉経を迎えると考えられています。
その背景には「腎(じん)」という、
成長・発育・生殖・老化を司る働きがあります。
更年期は、この腎の働きが変化する時期でもあるため、
身体と心が揺らぎやすくなるのです。
更年期にも体質の違いがあります
講座では体質チェック表を用いて、
更年期症状を中医学の視点から紐解いていきました。
同じ更年期症状でも、
背景となる体質によって必要な養生や漢方薬は異なります。
講座では、セルフメディケーションで活用できる漢方薬や、
日常生活の中で取り入れやすい養生法についてもご紹介しました。
更年期は「乗り越えるもの」ではなく「整えていくもの」
更年期の症状が強い場合には、
仕事や家事、子育てなど日常生活に大きな影響を与えることがあります。
中医学では、更年期を単なるホルモンの変化として捉えるだけでなく、
身体全体のバランスを整える時期と考えます。
食事や睡眠、運動などの生活習慣を見直し、
必要に応じて西洋薬や漢方薬を取り入れることで、
更年期をより穏やかに過ごせる可能性があります。
自分の身体を知ることが健康への第一歩
講座では簡単な体質チェックをしましたが、これはあくまでひとつの目安です。
実際には複数の体質が重なっていたり、
更年期以外の要因が関係していることもあります。
「更年期だから仕方ない」と我慢せず、
ご自身の身体の声に耳を傾けることが大切です。
漢方カウンセリングでは、
体質や生活背景を詳しくお伺いしながら、
お一人おひとりに合わせた養生法や漢方薬をご提案しています。
必要に応じて婦人科へのご受診をおすすめすることもあります。
お気軽にご相談ください。
