①月経痛はないのが当たり前 月経困難症 思春期編
②正常な月経とは? 〜経血量チェック〜
③異常な月経とは? ←今日はココです。
④月経前症候群(PMS)とは?
・私の月経痛とPMS治療の体験談(低用量ピル編)
・私の月経痛とPMS治療の体験談②(性成熟期と漢方薬編)
・現在の西洋治療について
・漢方治療について
皆さん、こんにちは
女性のライフステージに寄り添う薬剤師、吉田沙耶香です。
皆さん、自分の月経は普通だと思いますか?
漢方カウンセリングでは月経のことを詳しく伺っていきますが、月経の話は自分が基準になりがちです。
そして自分の月経は普通だと思っている人は意外と多いので、ご自分の月経が普通ではないことを知ると皆さんとても驚かれます!
気になることがありましたら、カウンセリングを是非受けてみてくださいね。
最近は、中医学にご興味がある方や、ご自身の詳しい体質チェックのために「薬膳体質カウンセリング」をご利用になる方がいらっしゃいます。簡易チェックなどでは判断しきれないところまでお伺いします。「薬膳体質カウンセリング」は漢方購入の必要はありませんから、よかったらお気軽にご利用くださいね。
それでは今日は「異常な月経」についてお話ししたいと思います。
正常 | 異常 | |
月経の開始 | 12歳ころ | 早発月経、遅発月経 |
月経血量 | 20 〜140mL | 過少月経、過多月経 |
血の塊 | なし | あり |
周期 | 25 〜38日 変動が6日以内 | 希発月経、頻発月経 |
持続日数 | 3 〜7日以内 | 過短月経、過長月経、無月経 |
排 卵 | あり | なし |
月経障害 | なし〜軽度 | 月経困難症、月経前症候群 |
早発月経、遅発月経 (初潮の年齢が早いか遅いか。)
早発月経:10歳未満で生理が来てしまった。
遅発月経:15歳になっても生理が来ない
中枢神経系(脳や脊髄)や内分泌系(ホルモン)の疾患があったり、染色体の異常がある可能性があります。
過少月経、過多月経 (月経量が正常より少ないか多いか。)
過少月経:月経血量20mL未満
過多月経:月経血量150mL以上
月経量と月経量の測り方の目安は、前回の②正常な月経とはどんなもの?〜経血量チェック〜でもご紹介した通りです。
過少月経は子宮の病気、無排卵周期症、甲状腺ホルモンの異常の可能性があります。
過多月経はレバーのような塊が出ることも子宮筋腫や子宮腺筋症などの子宮の病気や無排卵周期症の可能性があります。貧血になることもあります。
希発月経、頻発月経(月経周期が正常より短いか長いか)
希発月経:39日以上3ヵ月未満の周期で来る月経
頻発月経:24日以内の周期で来る月経
無月経:3ヶ月以上月経がない
これら月経不順はホルモンの異常の可能性があります。
過短月経、過長月経、無月経(月経期間が短いか長いか、あるいはないか)
過短月経:出血日数が2日以内
過長月経:出血日数が8日以上
無月経:3ヶ月以上月経がない
女性ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌異常、無排卵周期症の可能性があります。過長月経はホルモンバランスの乱れや子宮の病気の可能性があります。無月経は過度のダイエット、肥満、ストレスや環境の変化によって、女性ホルモンのバランスを崩すことで起こすケース、女性ホルモンをコントロールする脳下垂体の腫瘍や内科系のほかの病気の可能性があります。
気になること…ありましたか?